遅咲き桜

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zoom RSS 緋寒桜の咲くころに

<<   作成日時 : 2010/12/07 17:12   >>

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 「あっ、ピートだわ・・」 タイミング良く入口から歩いて来るのが見えた。
 「あれ、エディ・・?」 
 「そうなの・・偶然会っちゃって」 ミゲールはばつが悪そうにピートを見上げた。
 「色々と迷惑掛けたみたいで、申し訳ありませんでした」 エディが謝罪と礼を言った。
 「いやっ、それより傷の具合はどうなんだ?」
 「そうだわっ、私ったら舞い上がっちゃってすっかり忘れていたは・・・」
 「化膿もしていないようですし、抗生剤も飲んでますので毎日通院して消毒すれば大丈夫だと思います。そういえば、俺もジャンに礼言うの忘れてました。命の恩人なのに・・ホテルに行けば彼と会えますよね?」
 「ええっ」
 「それでは、リムジンは一足先にホテルに向かわせて、俺達も出かけましょうか?」
 一瞬、ミゲールとピートが顔を見合わせていた。
 「そうだな、ダンもきっと喜ぶだろう・・」 三人は出口に向かった。

 長めのワンピースを着て妊婦に変装したダンは、タクシーを降りると少し膝を曲げ身長を低くしてエントランスに歩き始めた。すると、すかさずベルボーイが駆け寄って来た。
 「お荷物を・・お泊りですか?」
 「あっ、待ち合わせなの・・荷物は自分で・・」 ダンは蚊の鳴くような声で答えると、俯き加減にロビーに入った。
 「こちらで、お掛けになってお待ち下さい」 さすが妊婦には親切である。
 「ありがとう・・」 自分でも何をしているのかと、呆れながらも腰を掛けるとバッグを抱え込んだ。
 

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