遅咲き桜

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zoom RSS 緋寒桜の咲くころに

<<   作成日時 : 2010/12/08 20:15   >>

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 腕時計を見てエントランスに目線を移し、人の出入りに注意を払っていると携帯がバイブし始めた。
 “ダン、ホテルに着いたかしら?ちょっとした問題発生・・病院で偶然エディに遭遇して、ピートと三人でそっちに向かっています” ミゲールからのメールだった。
 予期せぬ展開にダンは、ロビーの高い天井を一瞬眺めて視線を戻すと、正面の椅子に初老の男性がダンを見つめて、アングリと口を開けていた。
 変装しても広い肩幅と厚化粧が、異様で違和感満点だし、しかも足を広げて座ってしまっていた。慌てて両膝を付けると目線を携帯に戻した。
 「早く誰か来てくれ・・・」 居たたまれずにダンは小声で独り言を呟いた。
 すると、深々とキャップを被ったジャンが大きなバッグを背負いロビーに入って来るのが見て取れた。
 ジャンも辺りをキョロキョロと見回し様子を伺っているようだった。ダンは先ほどの初老の男性にニコリと微笑み立ち上がった。
 「ジャン・・」
 「やぁ、無事到着したな。でもさっきミゲールからのメール・・」
 「俺のところにも着ました。エディも一緒だって・・・」
 「そうらしいな・・ミゲールの奴、しくじったんだ・・ごめん」
 「そんな、皆さんまで巻き込んだ俺の責任ですから、謝らないで下さい」
 「そうは言ってもなぁ・・ダンにまで、こんなに可愛く変装させて・・似合いすぎるぞ」 ジャンがダンの容姿をしみじみと眺めた。
 「止めて下さいよっ、でも・・そうでしょうか?」 まんざらでもなさそうにダンがニヤ付いた。
 「このままニューヨークに帰っても良いんじゃないか?」 ジャンもニヤケて頷いた。
 「ジャン・・」 調子に乗って話をしていた二人にミゲールが声を掛けてきた。
 名前を呼ばれたジャンとダンが振り向くと、そこにはピートとその後ろにはエディが微笑みながら立っていた。
 

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