遅咲き桜

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zoom RSS 緋寒桜の咲くころに

<<   作成日時 : 2011/02/20 20:00   >>

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 スタジオを出た二人はリトルイタリーにあるトラットリアに入り、とりあえず酒とつまみを数品オーダーすると、待ち兼ねたようにランスがエディの新情報を、堰を切ったように語りはじめた。
 「ダンス講師のギャレットって知ってるでしょ」
 「はい、鬼軍曹でしたっけ・・」
 「そう、そう・・彼がエディをフォンテーヌのカンパニーに推薦したんだけど、だから彼にエディの事フォンテーヌに聞いてもらえないか頼んでみたのよ。そしたらギャレットもエディの事心配してて・・もうフォンテーヌに尋ねてくれてたみたいなんだけど・・」
 「それで・・?」
 「うん・・なんだか・・あんまり詳しくは話してくれなかったみたいなんだけど、あの事故の後まもなくエディ・・退団したらしいのよ」
 「退団って・・カンパニーを辞めちゃったってことですか?」
 「そう、役を降りたんじゃなくて退団したらしくて・・でも、ギャレットの口っぷりじゃ、解雇されたんじゃないかって感じだったわね・・」
 「解雇って、辞めさせられたんですか・・エディが・・」
 「でもダンの話じゃ、最初の怪我の時には、病院に見舞いに来て‘ゆっくり休め’みたいなこと言ってたらしいから、たぶん二回目の事故が原因じゃないかって思うんだけど・・」
 「後の事故でエディ、怪我したわけじゃなかったですよね?」
 「そうよね、ただ下敷きになった男性を助けただけだったわよね」
 「ならどうして・・?ダンはこのこと知ってるんですか?」
 「さぁ〜ね、知らない。最近全然会ってないし、メールしても返事こないし・・少しばっかり有名になったからって、いい気になっちゃって・・私達のことなんか眼中に無いんじゃない」 ランスは殊の外口調を強めた。
 「エディの退団も居場所も知らないんですかね?」
 「・・・」 ランスは無言でカクテルを呷った。
 「俺がダンにメールして聞いても良いですか?」
 「タカシなら返事くれるかもね、私なんかいくら電話しても留守電だし・・」
 「じゃあ、今メールしてみます・・」 タカシは携帯を取り出すと一文字一文字、口パクしながらキーを押し始めた。
 「ちょっと、あんた・・いつもそんな感じでメール打ってるわけ?」 タカシの様子を見てランスが呆れるように尋ねた。
 「はい、まぁ・・スペルとか文法とか難しくて・・」
 「そうよね、あんたからのメールって、意味不明な言葉とか多かったりするし・・苦労してるのね・・お互い・・」 慰められたが、ちょっとバカにされているように思えた。
 つづく・・・

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