遅咲き桜

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zoom RSS 緋寒桜の咲くころに

<<   作成日時 : 2011/02/09 09:54   >>

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 「どうやら、あの男性はある感染症に罹患していたようだ・・」 ドクターは意気消沈した面持ちで答えた。
 「俺もポジティブの可能性が・・・?」
 検査結果を待ちながらエディは不安を隠せなかった。
 「ドクター・・」 ナースがエディの検査結果を手渡した。
 注意深く一つ一つの数値を確認するように目で追いながら細い溜息を吐いた。
 「簡易検査ではまだネガティブのようだが、昨日抗生剤も処方しましたよね?その影響もあるかもしれませんから少なくても四週間は経過観察しないと抗体がはっきりしないので・・・」
 「判りました・・、でも数値的にはネガティブなんですか?」
 「今のところは・・」 
 いずれにせよドクターの答えに一息つく思いがした。ただ、更に暫くはシスコに延滞しなくてはならなくなったことで行く先の不安が増してきた。
 「もう無茶はしないように・・・」 ドクターは念を押すようにエディに告げた。
 「はい、一つお願いが・・今回の事をプロデューサーには内緒にして頂きたいのですが」
 「それはどうかな?」
 「ダメ・・ですか?」
 「個人情報だから君に関して私は口外出来ないが、病院の表に凄い数のマスコミが来てますから、どんなもんでしょう・・」
 「あっそうでした・・」
 「二日続けて人助けしたら、ヒーロー扱いされて当然でしょう」
 「そんなつもりは・・、ところであの男性は?」
 「残念ですが・・」 
 彼の救出のせいで自分がポジティブになったかもしれないのに、ドクターの宣告にエディの体からドッと力が抜けていくのが分かった。
 「じゃ、お大事に・・」 軽くエディの肩に手を置いたドクターは処置室を後にした。
 

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