遅咲き桜

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zoom RSS 緋寒桜の咲くころに

<<   作成日時 : 2011/02/05 20:06   >>

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 「俺も早く復帰して頑張るからな・・・」 
 「じゃあな」 エディの言葉を遮り、ほんの一瞬彼の瞳を見詰めてダンは車を降りると、急ぎ足でロビーに向かった。
 あれ以上いらた、離れられなくなってしまいそうで怖かった。
 すると上着の内ポケットの携帯がバイブしだした。
 “一度位は振り向くと思ってたのに、薄情な奴”
 「何言ってんだ・・エディの奴」 ダンは呆れたようにメールを読んで返信を打ち始めた。
 “止まってないで前に突っ走れ・・じゃあな、次はニューヨークに着いたらメールする” 
 取り急ぎ返信すると携帯を閉じた。

 ダンを見送ったエディは再びシスコの中心部に向かって走り始めると、後ろから救急車と消防車がけたたましくサイレンを鳴らしリムジンを追い越して行った。
 「事故でもあったんでしょうか?」
 「そうみたいだな・・・」 
 フロントガラスの正面に黒煙が上がっているのが見え出した。
 交通規制された道路をリムジンはゆっくり事故車を横目に最徐行しながら通り過ぎた。
 横転した車は先ほどの暴走車であった。
 車の先頭部が大きく損傷を受け、窓が締め切られるいるはずなのに、キナ臭い匂いが漂ってきた。
 それほど事故の激しさが伺えた。救急隊員が怪我人を搬送する中、路上には漏れ出したガソリンなのか流血か判断出来ない、どす黒い液体が一面を色付けていた。
 「タカシ・・」 思わずエディの口から名前が叫ばれていた。
 

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